『フィロソフィは午後の7時』

音楽: 7/f (作詞: 入江陵慈 作曲・編曲: 松永龍也)

うた: 少年ミリオン(松田利冴/大西沙織/小澤亜李)

 

楽曲コンセプト:

 夢見ていた頃の自分と、現実と向き合っている今の自分、夢に溢れていたあの頃の自分と、現実を知った今の自分は、刻が進む中でモノの見方(=フィロソフィ)は徐々に変化してしまったけれど、でも繋がっているよ、時には悲しみもあるけれど、あの頃の想いを胸に、進むよ、という内容です。

 

 また、大切な存在との別れと、そこから繋がる希望の曲でもあります。モチーフは宮沢賢治銀河鉄道の夜』、醍醐味の銀河の旅の部分は追わず、物語で主人公が向き合うことになる結末・現実の構図をこの曲の物語の構造にもってきています。

 

 前回の3人のソロ曲はそれぞれ、りつが「運命」と、平子が「現実」と、きよめが「あなた」と向き合う内容で、この曲はそうした3人の、夢と現実に対する向き合い方が反映されていて、ソロ曲たちの価値観の延長線上に物語を構成しました。(そんなこともあって、”銀月”、”きもち”、”オカシ”と、各ソロ曲タイトルが歌詞内に登場する形になっています。)

 

 曲については、前回のユニット曲『シークレット・ウォーターがデジタル寄りの編成、ループありきで、夢の中へ夢の中へと深く進む内容であったのに対し、ある意味真逆の、アナログ寄りでミュージカル的な編成で、現実・目覚めに向けて展開し続ける(ほとんどループせず常にメロディが変わっていく)で、続編というよりは対の関係をとっています(今回の新曲4曲はどれも前4曲と同様の関係性を持っています)。

 

 タイトル『フィロソフィは午後の7時』は、モノの見方は時間とともに変化して、今は時計で言うと夜の7時あたり…というとやや哲学っぽい雰囲気ですが、タイトルには矢野顕子「東京は夜の7時」へのオマージュ的な要素があります。フィロソフィの語源はギリシア語の「philosophia」=「知を愛する」=「愛知」なので、「愛知は夜の7時」と言い換えることができる、少年ミリオン的な言葉遊びですね。(7/f 入江)

 

地平線をどこまでも 追いかけてみて

Sky high! Right now!

やがてたどり着けない 鐘の音に気付くの

 

夢の中を まっすぐに進んでも

終着駅は どこにもなくて

グラデーションが 色とりどりきらめき

水面かすめて つづく

 

供に見た 昨日の夢の続きを

追い求めるだけじゃ 届かない

目覚めに悲しみ 涙流したとしても

一緒に笑いあえた あの日を忘れないよ

 

フィロソフィは刻をうつ

 

だって これから なんだもん

チック・タックと 刻は進む

 

夢の中を まっすぐに進んでも

終着駅は どこにもなくて

グラデーションが 色とりどりきらめき

水面かすめて つづく

 

 

What's up All? 調子はどう?

夜はこれからよ

Wake up!パーティよ!

きもちふれあい

What's up All? 調子はどう?

繋がろう

Wake up! パーティよ!

目覚めるの

 

刻の理に背いてでも

(さぁ 目覚めるの)

僕の声届けて ブルカニロ博士

(夜がはじまるの 刻が来たの)

終局を告げるこの幼年期に

(目覚めるの)

銀月やマジェランの星雲を超えて

(夜がはじまるの Ah-)

 

 

こんなセカイ、つまんないな

こんなセカイ、つまらないわ

こんなセカイ、つまんないなぁ

こんなセカイ、つまんない!

 

このセカイ、つまんないっけ?

このセカイ、つまらないかしら?

このセカイ、つまんないかな?

このセカイ、つまんない?

 

このセカイ、オカシいよね?

このセカイ、可笑しいわ

このセカイ、おかしいよ

このセカイは、おかしい!

 

 

だったら いつまでも とじこもってないで

わたしたちと 一緒に さぁ 7.5.8 join!

 

供に見た 昨日の夢の続きを

追い求めるだけじゃ 届かない

目覚めに悲しみ 涙流したとしても

一緒に笑いあえた あの日を忘れないよ

フィロソフィは刻をうつ

 

それは語り継がれることのない物語<ストーリー>

目覚めとともにきえてなくなるの

二度とあえない君と

交わした未来への約束<チケット>胸に

 

フィロソフィは午後の7時

 

だって これから なんだもん

チック・タックと 刻は進む

だって これから なんでしょう?

夜明けがさぁ、 僕らを待っている

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『セイギのミカタ』

音楽: 7/f (作詞: 入江陵慈 作曲・編曲: 松永龍也)

うた:亀芳・パリブレスト・りつ(cv.松田利冴)

 

楽曲コンセプト:

 新曲制作にあたっては松田さんより「ヒーローソング」「観客がノリやすく盛り上がれる曲」という方向性がありましたので(これは前曲『オカシなホテル』がその真逆だったためと思われます)、「往年の、サビが口ずさみやすく熱く正義を歌う曲」をコンセプトに制作を進めました。

 

 展開としてはBPMも固定で、一度乗ったリズムを最後まで通せ(途中一か所だけ『オカシなホテル』と同様の癖がついていますが)、中盤ではコーラスの「オーオーオー~」のくだりをシンプルに繰り返すことで、観客も一緒に歌える構成をとり、さらにそこからサビ二回でフィニッシュと、一方向に盛り上がり続ける形になっています。

 

 タイトル『セイギのミカタ』は、りつ・あんなの価値観を歌った曲として、正義の「味方」、「見方」、と、『オカシなホテル』と同様に掛詞になっています。歌詞の内容も「自分自身の正義との向き合い方」を通じ、前曲同様、りつの運命に対する矜持を歌う内容になっています。(英語が入り混じるのは和洋折衷設定から。)

 

 「正義」ではなく「正義の味方」という言葉は『月光仮面』で初出の概念で、当時の子供たちに大ヒットした、ヒーローソングの走りである月光仮面のテーマ曲『月光仮面は誰でしょう』を作詞した川内康範氏の「決して正義そのものではない」という拘りから生まれたとされています。ですのでこの曲も主観と客観を軸に「僕らは正義のヒーローじゃない(正義の味方だ)」という「正義の応援ソング」でもある、という位置づけですが、ヒーロー、正義に最大限のリスペクトを払いつつ、しかし難しいこと考えずこのパッション伝われ、というあたりは『オカシなホテル』同様です(あんながやや理屈っぽい一方でりつは直情的、という設定によっています)。

 

 今回モチーフとしたお話は、新見南吉飴だま』で、『セイギのミカタ』のテーマ同様、見方で捉え方が変わることを伝える、児童向け作品です。(7/f 入江)

 

 

ほら見て、星が落ちる時

新たな 正義は目覚める

 

その刀で あめだま

2つに別けたなら

幸せも 1/2かな?

 

Wake up! 明日の兄弟

限りある イノリ 守るだけさ

儚き ミッションに今 ララバイ

 

Let's go! 立ち上がれ

だけど僕らは

正義のヒーローじゃないのさ

All people have a power to

change one's own destiny.

 

So, それは セイギのミカタ Come on!

 

Oh- Oh- Oh-

Oh- Oh- Oh- Oh- …

 

ここからがサブジェクティブ

そこからはオブジェクティブ?

絶対的で相対的な現実世界

入口も出口から見ればゴール

変幻自在のスーパーヒーロー

 

ここからはオブジェクティブ

そこからがサブジェクティブ?

相対的で絶対的な虚実空間

出口も入口から見ればスタート?

快刀乱麻のダークナイト

 

Wake up! 未来の友よ

限りある イノチ 守るだけじゃ

見果てぬ 悲しき  ライバル

 

Let's go! Clap your hands.

そうさ僕らは

正義のヒーローじゃない!

 

Wake up! 明日の兄弟

限りある イノリ 守るだけさ

儚き ミッションに今 ララバイ

 

Let's go! 立ち上がれ

だけど僕らは

正義のヒーローじゃないのさ

自らの力で 変えゆくんだ destiny.

そう、それが セイギのミカタ

『とけあうこころ』

音楽: 7/f (作詞: 入江陵慈 作曲・編曲: 松永龍也)

うた:羽二重きよめ(cv.小澤亜李)

 

楽曲コンセプト:

 『あなたのきもち』が徹底してポジティブに「あなた」を元気づける曲だったのに対して、この曲はネガティブなモードの「自分」を元気づける曲で、対(パラレリズム)の関係になっています。

 

 モチーフとした『塩のように大事』は、自分の事を「塩のように大事」だといった娘に怒り、勘当してしまった王様が、ずっと後になって塩の入っていない料理を食べた時、初めて娘が言った意味を理解して後悔するという、本当に大切なモノとは?を伝える、欧州の童話です。

 

 他人に優しいきよめも、ネガティブな思考がループして眠れない夜(2つの曲では「環っか」という表現で出てきます)や、憂鬱な朝を過ごす中で、この世界から涙(=)をなくしてしまいと考えたりもするけど、涙のない世界はきっと嬉し涙の世界まで否定してしまうわけで、涙を否定せず、そんな自分や状況を受け止め、手を取り合って一歩踏み出そうよ、という内容です。

 

 『とけあうこころ』=ポジティブな自分とネガティブな自分、どっちも自分だから、うまくやっていこうよ、というニュアンスで、終盤の、「ここにいてともに歌うよ」がリフレインする流れは、ネガティブな自分に対して、(そんな自分の事を一番よく知る)ポジティブな自分が、辛いことがあっても、一緒に歌うよ、笑顔まではしんどくても、一歩ずつであっても一緒に進めるよ、と応援歌的に歌う流れとなっています。

 

 とてもプライベート、内向的な曲で、ある意味きよめ一人で自分の問題を解決しようとしているようにも見えますが、ライブではこの終盤をみんなで歌うことが可能な構成をとることで、きよめ自身も気づいていない、「君は一人じゃない」という状況、辛くても応援してくれる人がここにいる、という空間が生まれ、それこそがライブエンターテイメントならではの演出かなと考えました。

 

 ちょっと辛いことが続いた時に、サビを口ずさむとほんの少し前向きになる、この曲がそんな存在になるといいなと思います。(7/f 入江)

かさなるよねパラレリズム

とけあうこころとパラダイム

 

「わたしって必要かな?」

そう気づいて眠れない夜

 

「わたしって邪魔かな?」

そう考えて曇りがちな朝

 

頬を伝う苦い味

世界から塩がなくなれば

この気持ちは消えてなくなるのかな?

 

わたしは誰に必要とされて、

わたしは何のために頑張って、

そんなことをぐるぐる考えて、

そんな自分が嫌(や)になって、

ただただ無責任に

塩のない世界のことを望んだりするの

 

 

わたしは何より大事?

ジュエリー、パール、それともソルト?

 

堂々巡りの輪っかの中で

だれもしらない囲いに囚われ

 

わたしは何より大事?

ジュエリー、パール、それともソルト?

 

踏み出せない自分にゆるせなく

塩のない世界にやるせなく

 

そしてやがて

あなたの 大切さに 気付くの

 

 

悲しみに暮れ明けて

その笑顔に届かなくても

僕らはここにいて

ともに歌うよ

 

振り返るのが辛くても

手と手を取り合えれば

僕らは一歩ずつ

進めるから

 

かさなるよねパラレリズム

とけあうこころとパラダイム

蒼い風に乗せ

たどりつけるかな?

パラダイス

 

 

(「わたしって必要かな?」

そう気づいて眠れない夜)

 

あけない夜なんてないから

 

(「わたしって邪魔かな?」

そう考えて曇りがちな朝)

 

トンネルはやがて青空へと続くから

 

わたしは何より大事?

ジュエリー、パール、それともソルト?

 

堂々巡りの環っかの中で

だれもしらない囲いに囚われ

 

わたしは何より大事?

ジュエリー、パール、それともソルト?

 

踏み出せない自分にゆるせなく

塩のない世界にやるせなく

そしてやがて

あなたの 大切さに 気付くの

 

 

ふとした瞬間に

花が

鳥が

風が

月が

みてくれていると知って

 

かんじるかしら?

浮足立つよいのリズム

 

わたしにはあなたがいて

あなたにはわたしが

 

悲しみに暮れ明けて

その笑顔に届かなくても

僕らはここにいて

ともに歌うよ

 

(いち にっ さん はいっ!)

 

悲しみに暮れ明けて

その笑顔に届かなくても

僕らはここにいて

ともに歌うよ

 

振り返るのが辛くても

手と手を 取り合えれば

僕らは一歩ずつ

進めるから

 

(わん もあ たーいむ!)

 

悲しみに暮れ明けて

その笑顔に届かなくても

僕らはここにいて

ともに歌うよ

 

振り返るのが辛くても

手と手を取り合えれば

僕らは一歩ずつ

進めるから

 

かさなるよねパラレリズム

とけあうこころとパラダイム

蒼い風に乗せ

たどり着けるよね!パラダイス

『銀弾の狂詩曲-シルバー・ブレット・ラプソディ-』

音楽: 7/f (作詞: 入江陵慈 作曲・編曲: 松永龍也)

うた: 宮小路平子(cv.大西沙織)

楽曲コンセプト:

 平子の愛の価値観を歌った曲です。『銀月の騎士』「もし私を(中二から)目覚めさせる相手が現れたら…」という内容だったのに対して、この楽曲は「もし私のハートを射止める人が現れたら…」という、どちらも平子のとまらない想像・妄想・空想の世界を歌う関係性になっています。

 

 前作のモチーフ作品は「元祖中二」が主人公の『ドン・キホーテ』、主人公に目覚めを迫る銀月の騎士とのお話でしたが、ドストエフスキーに「もっとも偉大で最も憂鬱な小説」と言わしめた作品でしたので、今作のモチーフ作もそれに釣り合う恋模様を描いた作品として「世界の10大小説」と言われる『赤と黒』に題材をとりました。恋心を一つ歌うにしても、平子らしいスケール感を意識しています。

 

 …とはいえ、それらは自分の心を読み取られまいとする平子なりの「装飾」で、よくよく読み解くと、歌っている内容は「あなたのメロディで私の真っ白(からっぽ)な心を満たして」という、とても純情めいた内容、言葉とは裏腹に、敢えてひねりなくストレートに平子の気持ちを歌うを内容となっています(語りパートも、禁止事項をたくさん主張しているようで、遠まわしに「正面から私の事をみて」、と言っているだけだったりします)。

 

 タイトル『銀弾の狂詩曲』は、前作で目覚めを迫ったのが銀月の騎士であったのに対し、私のハートを射抜く=私の恋を射止めるのは銀弾(となるメロディ)、という対の関係となっています。(ちなみに銀のアイテムで狼男などのハートを射抜く、という描写は現代のホラー映画発祥の、比較的近年の作品で完成された設定です。)

 

 大西さんから、新曲制作にあたってはバラードの曲調を意識する旨もあり、大まかな展開として参照しつつ、少し懐かしい感じのする曲調でスローな立ち上がりとしました。また、『フィロソフィは午後の7時』の収録で、大西さんの艶やかな伸びのある歌声が印象的だったこともあり、本楽曲では大西さんの歌声が美しく響く設計を意識しました。が、展開していくうえで、やはり最後はやや熱くなってしまう、という、いつもの、ドラマや楽曲における平子の展開を踏襲しています。『銀月の騎士』と全くジャンルが違っても、構成やギミックが姉妹の関係性にあるというあたりも、平子というキャラクタならではなのかなと思います。

 

後、大西さんからのリクエストで「今回も縦読みを」とあり、ちょっと捻った形でいれてあります。 (7/f 入江)

何処へ向かって

運命の歯車を

揺らすの?

楽園はただ

不器用な僕のこと

見ている

 

渚にさざめく

 Θάνατος <タナトス>は

掛け違えたボタンのリフレクト

沈みゆくだけの結末を

見たくはないから

 

僕の心は真っ白<white canvas>

今も彩に飢えて

空模様は赤と黒

みだりに入り混じり

メロディアスな

その澄み切った眼差しで

僕の心、撃ち抜いてよ

銀弾の狂詩曲 <silver bullet rhapsody>

 

(語り)

ひとつ、私の後ろに立たないで

ふたつ、私の右に立たないで

みっつ、私の左に立たないで

よっつ、私の事を見おろさないで

いつつ、私の事を見上げたりしないで

むっつ、私の事を振り返らないで

ななつ、私の前に立って

        瞳に映るあなたを見つめて

 

夜空に きらめく

 Έρως <エロース>は

掛合わさる  絆 のリフレイン

その積み重ねだけがひたすらに

歴史を紡ぐの

 

僕の心は真っ白<brand new note>

今も居場所を求めて

路先は赤と黒

まだらに入り交じり

きらびやかな

その透き通った歌声で

僕の心、満たしぬいて

銀弾の狂詩曲  <silver bullet rhapsody>

 

僕の心は真っ白<white canvas>

今も彩に飢えて

空模様は赤と黒

みだりに入り混じり

 

赤い滾りはやがて

七月の革命へと続くの

だからこの胸、貫いて

 

たとえそれが 報われない

愛のカタチだとしても 構わない

あぁ 銀弾の狂詩曲  <silver bullet rhapsody>

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